桃の節句を前にして、雛寿しのご注文の掛け紙等の段取りをしながら「おうちのお雛様の御飾りも、せなあかんな」と、大人達は言うのみ。何かしらバタバタと過ごしてしまい、今年は何と、孫達だけで納戸から出して立派に御飾りをしてくれました。

さて、お内裏様、お雛様のお並びいただく場所の京風、関東風は元より、桜と橘の場所も今どきと言いますか世間では様々です。

先日、或る場所で「家族で御飾りしたのをフェイスブックに載せたら、直ぐに、桜と橘が反対と違いますかと言われたけれど、お宅ではどちら」とたずねられました。

我家では、京風にお座りいただきます。桜と橘も京風です。平安神宮の社殿に向かって東側に桜、西側に橘があります。それにならっています。というよりも、京都地図を拡げてみますと、右(東)には左京区があり、左、(西)には右京区があります。勿論、北区、南区、上京区、中京区、下京区あたりは、南北、上下は地図通りです。

碁盤の目の京都の街で、南から北に(御所向かう事)を、上る。北から南へ向う事を下る。と同じく左と右も御所を芯してという事になっています。

そういう風土もあり、左近とくれば桜は右で、右近の橘は左というのは、違和感もなく受け入れてまいりました。

先日、大学生の孫とお茶の稽古に参りました折には、稽古場の続きの座敷に飾られていたお雛様を熱心に拝見しておりました。そして、三段の小さなお重の中の、本物の小さなお菓子に感動しておりました。もっと多くの若い世代の人達にも、お茶のある暮らしを通して、知っておいて貰いたい素晴らしい事が、いっぱいあるのになあと思う事でした。

そして、お軸は金泥の立雛、お花は椿。

慌ただしく落ち着かない世情の時にこそ、お茶の一服は、必要だと思いました。

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