八月も半ば。まだ路地を吹き抜ける風も生暖かく外から帰ると、つい「暑う~」と言うてしまいます。
この厳しい暑さの中、庭の木槿が健気に咲いてくれています。


そして、お店の幾つかの花入れも、お花を待っています。こちらはお花屋さんに見に行きます。香りの強い花以外なら、あとはお好みで。私が行ったり、私に時間が無い時は、社長のお嫁ちゃんが求めて来てくれたりと色々です。
個人的には、茶室に活けられているような雰囲気の花が好きなのですが、そればかりでも寂しい感もあります。用事で寺町通を北へ向かう時、御池辺りから落ち着いた古美術店のウィンドーを眺めるのが楽しいです。一行物のお軸の前に置かれた鶴首に一輪だけ芙蓉が活けられていたりするのです。きれいやなあと、思わず足を止めて見入ってしまいます。
或る日のお花です。北アメリカ原産の千日紅と初雪草。万葉の時代には、既に中国から渡来していたというフジバカマ。そしてクルクマ・シャローム。ヒぺリカム。そうなんです。すべて日本原産ではないのです。
随分前の話になります。高校時代からの友人と、その頃大学生だった彼女のご子息と三人で、旅をした時のことです。家族ぐるみで懇意にされている御家族のお家にお邪魔した時のことだったと思います。「長いニューヨークの勤務もそろそろ終わりで、日本での勤務への辞令も近いかも知れません。そんなわけでセントラルパークを散歩しながら、朝顔の種をせっせと蒔いています。」
これが合法上のことなのかアウトな事なのかわかりませんが、彼の少年みたいにいたずらっぽく笑った表情を、みつかったらアカンのかなという思いで聞いていました。例えば、公園の管理課とか、或いは植物の検疫とか・・・。どちらにしても時効になっている位に昔の話です。あれから随分時間が経ってしまいましたが、今、改めてグーグルってみると、正に朝顔は日本原産でした。
はてさてこの夏、セントラルパークの何処かに朝顔は咲いているのでしょうか。