一昨日の16日は宵山。そして昨日の17日は午前中の23基の鉾の巡行と、夜に神輿が御旅に収まった前祭の日でした。京都はほぼ祭り一色。24日の10基の鉾の巡行と、神輿が八坂さんに戻る後祭も迫っています。


7月に入って2階の客席に間仕切りの麻暖簾を掛けました。出入りの工務店さんと寸法を採り、事前に打ち合わせもして始めたのですが、工事当日はやはり一筋縄ではいきませんでした。相手が自然の竹なので、当然なのですが理想の長さと太さのものを捜すのは、大変だったようです。
節を鉋で削り、鑢でこすって、ようように既に仕上がっている暖簾を掛ける事が出来ました。
此処10年ほど前から、毎夏に或るお店から戴いた暖簾でシャキッとした麻です。
柄も朝顔、紫陽花、水紋や蜻蛉など、きっちり夏使用です。
掛けてみた処、透け感も良い感じでお客様の反応も、スタッフの感想も悪くないようです。お寿司のうつわやビールや徳利を運ぶのに邪魔と言われるかも、仕事上の評判が悪けりゃ外せば良いし、と思っていたのですが。おっと!夏が過ぎればどうする!
戴いた暖簾ありきで始めた為、夏以後の事はあまり考えなかったのです。
そうだM子さんだ!M子さんが居る!勿論、寿司屋の事、暖簾は身近なモノです。暖簾が必要な場所には、既にM子さん製作の暖簾が夏物、合物等通年で掛けられています。
会長の大昔の友人、栃木の益子焼のKさんの二人の遺児、益子焼作家の兄と、新進気鋭の染色作家の妹、そのM子さん。


大慌てでK家に電話。お兄ちゃんが出られました。「ご無沙汰しています。M子さんにお願いしたい件が出来まして。皆様お変わりございませんでしょうね。」と私。「いや、それが妹に昨年病気がみつかりまして・・・、替わります。」電話の向こうからは、案外明るい以前と同じM子さんの声。
最近少しづつですが、頼まれた仕事を始めかけたところですとの事。良かったあ~、私のところのも、ゆっくりで良いのでお願いしますと私。
そんなわけで、秋口になっても夏バージョンの暖簾が掛かっているかも知れませんが、又これも一興とご容赦の程を。出来上がるのを楽しみに、ゆっくりと待つことにいたしますと約束いたしましたので。

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