五月になりお持帰りの折箱の季節の掛け紙は、大津絵の藤娘に替わりました。それを見ていると急に平等院の藤が気になって見に行く事といたしました。というのも今日は八十八夜にあたるとニュースで言っているのも一因で、新茶・宇治・平等院・藤という連想ゲームです。

宇治④DSCN3982

宇治橋を渡る時、新緑の山々が目にも鮮やかです。そして平等院の藤は見事に咲いていて五月の風に揺れていました。平等院の門を潜って左に進むと源三位頼政の最後の場である扇の芝があります。能「頼政」の謡本にはワキである諸国一見の僧が「・・・稲荷の社伏し拝み。なほ行く末は深草や木幡の関をよそに見て。伏見の沢田見え渡る水の水上・・・」と西暦2017年の今も日頃耳慣れている地名が続き、宇治の里に着きます。
現れた老翁に宇治の里の名所旧跡を問い、平等院に案内され、老翁は扇の芝の謂れを語ります。
能のお決まりのコースで実は頼政の亡霊であったのです。作者は応永30年(1423)以前に成立していた世阿弥の自信作とあります。
平家物語から素材をという後半よりも、前半の時の隔たりを感じない宇治の里の風景の表現に私は感動します。ちょっと変ですが。
勿論新茶をいただき、お茶団子をおみやげに仕事場に戻りました。

 

又又話は変わりまして、講談社現代新書から大野裕之さんの「京都のおねだん」が3月に出版されました。蒸し寿司とちょっぴり会長の事が書かれておりますので、宜しく。
京都のおねだんDSCN3998

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