今年の夏の終わり、久し振りに木の卓を出入りの工務店さんに削って貰いました。1階4卓、2階8卓計12卓。営業終了後2晩に分けての作業。後始末を考えてのことでしょう、大きな透明シートの袋状の中での防塵メガネや防塵マスクでの数人の仕事でした。翌朝、真新しい檜の香りも清々しい木の卓を見て常連のお客様からは明るくなったねとおっしゃって戴きました。前日迄の飴色に使い込まれた卓の味わいも良いのですが、やはり気持ちの良いものです。ところが、メンテナンスが大変。湯呑み、小皿、醤油さし、などからの汚れが気になるのです。白木のままで、塗料は塗らないという方針なので、時間があれば、米糠を晒の端切れに包んで、磨く磨く。手の空いた人が磨くことにはなっているのですが、ついつい人に頼むよりはと、自分で磨いてしまいます。

%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%98%e3%82%9a%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%95%e3%82%99%e3%83%ad%e3%82%af%e3%82%99%e3%83%bb%e6%9c%a8%e3%81%ae%e5%8d%93%e2%91%a0

さて、もう一つ現役で椹の木の半切りと杓子が活躍しています。こちらは新しいものに代わっても木製です。炊き上って湯気が立ち上っている白飯に合わせ酢をかけて、一気に切って行きます。私共では飯を杓子で「切る」と申します。創業は昭和25年ですので、来年の春は67年になりますが、現在檜の卓と椹の半切り、この二つは木製であることに変わりはありません。

%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%98%e3%82%9a%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%95%e3%82%99%e3%83%ad%e3%82%af%e3%82%99%e3%83%bb%e5%8d%8a%e5%88%87%e3%82%8a%e2%91%a1

桜の俎板、椹のお櫃等、主に洗浄方法の点で新しい材質の物に代わってきています。既に箱寿司には無くてはならない箱の型、抜いた箱寿しや巻寿しを並べるいわゆる「ぬき板」も椹から樹脂製のものに代わって暫くが経っています。

昨年秋、友人達約10名と屋久島の縄文杉迄の山登りをし無事に制覇しました。そこでは原始の森での木が持つ「気」、ダイナミックな滝の水の「気」を感じる事が出来ました。

身近にあった木の道具達がいとおしくてならない今日この頃です。

広告